2000年11月16日  下落が続くメモリー


1ヶ月ほど前よりじわじわと下がり出したSDRAM。予想とは裏腹に現在も下落が続いている。今までにない値下がりでついにはSDRAM 128MB CL2が6,000円を切り、史上(俺的)最安値を記録した。

過去2回ほど128MBメモリは8,000円台に突入したが、いずれも短期間のうちに1万円以上まで値上がりしたため、今回も値下がりが始まってから常に「もうここが底値」という噂が流れていた。値段が上がり始めるとたちどころに品不足となるため、過去2回とも買いそびれてしまった口である。 実は2週間、もう底値だろうと思って128Mメモリーを8000円で買ったばかり

Damn !!

しかし、実際には週を追うごとに値を下げており、いつ底を打つのか分からない状況だ。この傾向がいつまで続くのかはわからないが、今週、来週はほとんど横這いのようなのでメモリー買うなら 今が買いです。
 Type 容 量  実 勢 価 格 
SDRAM PC100 

64MB

3,000〜 4,000

 

128MB

5,500〜 8,000

 

256MB

13,000〜16,800

SDRAM PC133

64MB

3,300〜 4,000

 

128MB

5,600〜 7,800

 

256MB

13,500〜17,800



そこでメモリーを買うときのちょっとした豆知識を・・・

メモリーには動作速度を表す PC100 とか PC133 といわれるものと CL=2、CL=3 (CL=キャスレイテンシーの略)等と呼ばれる動作クロックタイミングを表すものがある。 PC100はFSB動作クロックが100Mhzを保証するという意味でPC133はFSB動作クロックが133Mhzを保証するという意味である。CLについては転送する際のクロックの遅延を意味するもので早い話がCLが小さいほど動作が速いという事である。メモリーを表す場合はサイズを上記を組み合わせた表記となる。たとえば 128M PC100 CL=2 といった感じね。 PC100とP133の選択も、どっちが良いというより、自分のマシン環境に合わせて買っていいでしょう。値段の差は殆どありません。

さらに濃い豆知識を・・・・

先に触れたCLですが厳密には3つのクロックパラメータによって構成されています。CAS Latency、RAS-CAS Latency、あと行プリチャージ(英語失念)という3つ名前がついており 2-2-2 とか 3-3-3 とか表記されます。CL=2とは主に2-2-2の事を指し、CL=3は3-3-3の事を指すのが一般的です。PC100の製品は最近殆ど2-2-2ですがPC133の製品は3-3-3が主流で2-2-2の製品はあまり見たことがありません。
PC100 CL=2 は2-2-2なのでアクセスに6Clockを費やす事になります。これは時間にすると 6/100M秒(5.72204e-8秒)です。PC133 CL=3だとアクセスに9Clockを費やす事になり 9/133M秒(6.45343522e-8秒)なので、実はPC100CL2の方がアクセススピードが速いことが判ります。
しかし、もしここで仮にPC133を2-2-2で稼動させることが可能であれば4.30229e-8秒となりFSB133のメリットが出てきます。数値的にみるとその差は15%にも達しますが実際には2-2-2で動作するPC133に当ったことがないので確かめる術はありません。PC133を2-2-2で動作させることは安定稼動の観点からも好ましくありませんがFSBをOver133にする事については問題ありません。(本当か?)
FSB144 CL=3 で計算すると5.9604e-8秒となりPC100 CL=2とほぼ並びます。勘違いしてほしくないのは FSB100とFSB144は速度的に変わらない という訳ではない事です。これはあくまでメモリーアクセスのスピードであってPC処理能力全般ではないからです。(実際には2-2-2や3-3-3の他にあと8CLOCKほど余分なもの有るらしいのでFSBが上がればアクセススピードも PC133 CL=3 の方が有利になる?)