イラク開戦の目的がどうもよく判りません。石油利権という表面的な理由だけで片付けてよい物なのか疑問に思います。こういったことは数年後にははっきりとしてくるのでしょうが現在進行形の場合なにかとよく判らないことが多いいです。
そもそも現状『誰かが画策し、その通りに事が進んだ結果』なのか『誰かが画策し、別の誰かがそれを妨害した結果』なのか それすらよく判りません。で考えるに、誰がいちばん得をするのか? これ犯罪捜査の基本ですね
『アメリカは得をしたか?』
もともとアメリカは戦争で儲ける国、『戦争なくして経済発展は望めない』そう思っている人達が政財界で幅を利かせている国です。アメリカにとって理想的な戦争とは『トロ火で長期に渡って燻る戦火』であって今回のイラクのように徴兵制復活を視野にいれなくてはならないような熾烈な戦火を彼らは望んでいません。その意味においていまのイラクの状態はアメリカの思惑を大きく外れています。
『イラクは得をしたか?』
イラクの現状まったく酷い状況でイラク国民にとってはあきらかにマイナスが多いですがまったくプラス面が無いわけでもありません。反米のもと、対立していたスンニ派とシーア派は、民族主義のもとにまとまりつつありる といった分析もあるようです。こういった混沌とした中に1人の英雄が現れると言ったことは過去の歴史の中で何度もあったことで、今回のイラクにもそんな英雄が現れるでしょうか? ムクタダ・サドル師はその有力候補ではないか思っています。ムクタダ・サドル師はまだ若いので、生き残れたならば将来、イラク政界で重要なポストに就けるだけのカリスマを得た思っていいでしょう。また彼は隣国イランとの太いパイプも持っているようなので英雄のプロデューサーはイランだったのかもしれません。
『イスラエルは得をしたか?』
ネオコンによってイラク侵略が実行された訳で それによって今のイラクはずたずたでフセイン当時の強大な軍事国家はみる影もありません。これはイスラエルにとってはとても都合のよいことです。イスラエルにとって イラク、イランはとても脅威でした。もしイラク、イランが統合しその基にアラブ民族の統一が成功すればイスラエルは3方をアラブに囲まれ危機的状況に陥ります。その最も厄介な2つのうちに1つがアメリカによって潰されたわけです。あと1つイランが潰れればイスラエルはアメリカを頼らなくてもアラブ諸国を掌握できるようになるかもしれません。(『大イスラエル構想』の具現化 )
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